堆肥化に不向きな高含水率な畜ふん尿や食品廃棄物等のバイオマス資源から電気・ガス等のエネルギーや環境にやさしい臭気が低減された消化液を液肥として有効利用することができる施設です。

特長

①中温発酵方式を採用
メタン発酵槽内を38~40℃にコントロールして発酵工程を管理します。

 

②電気・ガスとして利活用が可能
バイオガスは発電機で自家消費・充電、ガスはボイラ燃料、精製ガスは自動車燃料で活用できます。

 

③バイオマスの複合処理でガス発生量がアップ
生ごみを混合処理すると、バイオガス発生量が増大するため、エネルギーの用途が広がります。

用途

①家畜ふん尿の臭気低減

②高含水率家畜ふん尿の液肥化

③エネルギーの創出(電気・ガス等)

使用場所

牧場、養豚場、食品廃棄物等の中間処理施設

 

 

 

 

メタン発酵槽

弊社では中温式のメタン発酵槽を採用し、発酵槽内を常に38~40℃に保ち、滞留期間を20~25日間で運用しています。発酵槽の加温用熱源は、発電機の排熱(温水)を主体とし、冬期など寒冷期間はガスボイラーを加温しています。

バイオガスの利活用

バイオガスは脱硫装置を経てガスホルダーに貯留され、バイオガス用発電機やボイラーなどで電力や熱エネルギー(温水)に変換され利用されます。また、バイオガスを精製することにより高濃度メタンを得ることで、CNG車への利用などが可能となります。

消化液の活用

消化液は固液分離装置を経て、液分は臭気が低減された液肥として利用ができます。固形分は、乾燥施設を経て農場の再生敷料として有効活用されます。乾燥施設の床下には、温水パイプを配管し、プラントからの余剰熱(温水)を利用しています。

導入事例