帯磁性イオン交換樹脂を用いた有機物除去システム

 

MIEX~{®}樹脂(帯磁性イオン交換樹脂 Magnetic Ion Exchange resin)は水中の溶存有機物を除去し、消毒副生成物前駆物質などの低減に効果を発揮します。また、樹脂は磁性を帯びているため、沈降性に優れるという特長があります。
MIEX~{®}処理システムは従来処理の前処理設備として設置するため、処理プロセスを大きく変更する必要はなく、設備の導入が容易にできます。

特長

①トリハロメタン、ハロ酢酸などの消毒副生成物前駆物質(DBPs)を除去。
②溶解性有機物、色度の除去。
③PAC・オゾン注入率の低減。
④処理過程で副生成物を生成しない。

MIEX®樹脂による有機物除去原理

MIEX~{®}樹脂のイオン交換基である塩化物イオン(Cl~{-})とDOCなどの溶存有機物の陰イオンが交換することにより、有機物を除去します。MIEX~{®}樹脂に保持された溶存有機物は、再生液中の塩化物イオンと交換されることにより、再生されて性能が回復します。よって、樹脂は再生を行うことで繰り返し利用することができます。 

MIEX®樹脂とは?

MIEX®樹脂(拡大写真)
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MIEX®樹脂(拡大写真)

粒径約200μmの微弱な磁性を帯びた陰イオン交換樹脂です。磁性があるため樹脂同士は引きつけあい集塊化します。

構成

小笠原村扇浦浄水場<br/>(平成27年4月稼働)
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小笠原村扇浦浄水場
(平成27年4月稼働)

MIEX~{®}処理システムは、①接触分離槽、②再生ユニット、③飽和塩水槽で構成されます。①接触分離槽では原水が上向流でMIEX~{®}樹脂と接触します。樹脂は磁性があるため槽内で流動し滞留します。②再生ユニットではMIEX~{®}樹脂を塩水によって再生します。樹脂再生量は処理水質目標をクリアするために必要な量を設定します。③塩水槽では再利用する塩水を製造貯蔵します。

導入フローの例

①前処理
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①前処理

①前処理で使用:最も基本的な使用方法で、原水の有機物負荷を低減させ、処理水質の向上を目的とする。(目標水質により、樹脂の再生量は多くなる。副次的効果として、塩素剤、凝集剤の削減が可能)

②後段処理
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②後段処理

②後段処理で使用:高度処理としての位置づけ。凝集沈殿により有機物を低減後に仕上げ処理を目的とする。(樹脂再生量は少なくなる)

製品仕様

種類 強塩基性陰イオン交換樹脂
使用可能PH範囲 PH 3-10
再生液 塩水

導入事例