2019/11/14
当社を含む産学官連携チーム(高知大学・香南市・高知県・日本下水道事業団・前澤工業株式会社の5団体)の取組が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する2019年度「STI for SDGs」アワードで『優秀賞』を受賞しました。
この取り組みにおいて開発・活用した科学技術イノベーションは当社の「OD法における二点DO制御システム」です。
JSTが実施する、科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation: STI)を用いて社会課題を解決する地域における優れた取組を表彰する制度(2019年度創設)。本制度を通じ、当該取組のさらなる発展や同様の社会課題を抱える地域への水平展開を促し、SDGsの達成への貢献を目指しています。
詳細は公式ホームページをご覧ください。
1.受賞した取組
取 組 名:汚水処理の持続性向上に向けた高知家(こうちけ)の挑戦 ~産官学による新技術開発と全国への展開~
取組概要: 高知県は汚水処理人口普及率が全国ワースト3位であり、さらに人口減少や厳しい財政状況に直面して
おり、地域の都市基盤としての汚水処理施設の普及および持続性向上が課題となっています。
本取り組みでは、高知大学の研究シーズをもとに、反応タンク内に設置した溶存酸素濃度計を用いて、
送風量と循環流速を自動制御する汚水処理新技術「OD法における二点DO制御システム」を産官学の
連携により開発しました。同技術は香南市野市浄化センターで電力を3分の1、処理時間を半分に減少し、
処理コストも削減できることを実証しました。この結果を踏まえ、同市内で本技術を2ヵ所に導入した他、
さらに他の自治体へも水平展開を行っています。これにより、人口減少が進む地方都市における汚水
処理の持続性が向上しました。
「STI for SDGs」アワード受賞取り組み詳細はこちらをご覧ください。